雨上がりの放物線

究極の三日坊主が居場所を見つけるまでの物語

(雑魚なりに)6-max、pre-flopを考える②raised pot篇

 自分の前にraiserが存在する場合、考えるべきは自分のレンジではなく、相手のレンジだと考えます。相手の想定レンジは前回の①参照

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 このrange列のように動くと考えます。つまり、相手UTGがraise openした場合、相手は上位13.3 %には入る手を持っていると想定します。

 

 では、自分はどのようなレンジで参加して良いのか。それには2つの基準で考えます。

①相手レンジの少し上で挑む。

 同じレンジで挑むと勝率50 %の戦いを挑むことになります。ただでさえ主導権(C-betの権利)がある相手に対して同じレンジで挑むのは賢いとは言えないと思います。よって、相手レンジの上位80 %程度を参加レンジとする。

 仮定:主導権の価値(1/0.8)

②ポジションの優位性

 主導権と同様に、情報量もまた武器になります。よって、raiserに対するポジションの存在によってレンジを1.2倍、あるいは1.2で割ります。

 仮定:情報の価値(1.2)

 

 この二つを掛け合わせ、参加レンジを絞り込みます。今回は自分のポジションではなく、original raiserのポジションにより分けます。3bet、4betに対するcall rangeについてはこれより説明します。

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 3betするということは相手に勝てる確率が50 %以上だと宣言する行為です。よって、相手レンジの上位50 %以上であれば3betを行います。これによって主導権もこちらに移すことができます。ただし、自分IPにおいては主導権を相手にもっておいてもらった方が相手のCBをみてから自分の行動を決定することが出来るため、3betよりcallがプレイし易いと考え、レンジを0.8倍しました。

 4betは自分のプレイしている5nlではほとんどプレミアムハンドであると言えます。経験上(こういう推測は好きではありませんが)。よって、4betはできるだけ狭く、相手想定レンジの1/8としました。

 非常に簡単にすると相手想定レンジと少し上でcall、上位50%で3bet、上位25%で4betに対するcall(あるいは5bet-all in)となります。

 詳細は別紙に。

 

(雑魚なりに)6-max、pre-flopを考える①unraised pot篇

 pre-flop戦略とは「参加するか、しないか」を決める戦略です。以下では2つの基準を元に参加するかを決めています。

*以下では参加レンジのみを考えており、bet sizeに関する話はありません。自分は今はどこでも3BB openです。ポジションによってsizeを変えるのも考えてはいますがまだ理解出来てないので導入していません。

 

①強い手ほど参加する

 ヘッズアップにおけるランダムハンドに対する勝率が高いほど参加する事とする。本当はランダムハンドに対する勝率50%のレンジ(皆が参加してくるであろうレンジ)、に対する勝率が高いほど参加にしたかったが、完璧な情報が見つからなかったandツール作ろうとしたが複雑すぎたのが原因。改良の余地あり。

ex) AAは必ず参加するし、32oはほとんど(全く)参加しない

②ポジションがあるほど参加する

 これは「後出しの権利」を有するため。自分の意思決定(check, bet, fold, raise)に相手の行動(check, bet)から来る情報を加味する事ができるため有利だと考える。

ポジション:UTG、HJ、CO、BTN、SB、BB

ex) BTNはHJより広いレンジで参加する

 

 この二つの基準を元に、ランダムハンドに対する勝率ランキングの上位何%まで参加するか、を決めるのがプリフロ戦略だとした。これは以下の式で表される。

 starting hand range = A(pos) × B(pos)

 posはポジションを表しており、上記のUTGからBBが入る(unraised potでは実際にはSBまで)。A(pos)、B(pos)はつまりposを変数とした関数であり、posが変化するとA, Bも変化する。そしてこれらはそれぞれ上の①手の強さ、②情報量の優位さ、を表している。一つ一つ見ていく。

 

 A(pos):自分の手が一番強い手である確率

 自分がUTGである時、自分を含めて6人が参加しうる。この内、自分の手が最強である確率は単純に1/6である。

 よってA(UTG) = 1/6

 同様に、例えばCOにおいてはUTG、HJはfold済みの為参加しうる人数は4人、A(CO) = 1/4のように求まる。

 この関数の意味するところはつまり「自分の手が一番強いっぽい時には参加しましょう」という事だ。

 

 B(pos):自分が有するポジションの優位性

 自分がBTNである場合、自分がもっとも後出しの権利を有する。自分がCOである場合、仮にBTNがfoldすればもっともポジションを持つ。UTGなら一番後ろになる確率は低いだろう。このようにそれぞれのポジションには優位性がある。これを仮定で決める。

 本当は「各ポジションにおけるポット獲得率」みたいなデータがあればよかったのだが、見つからないので今回は自分の完全なイメージだ。

 A(UTG) = 0.8

 A(HJ) = 0.8

 A(CO) =0.9

 A(BTN) = 1.0

 A(SB) = 0.8

 BTNの持つ情報の優位性を1とした時、他のポジションでは1以下になる。5nlは周りの参加率が高めだと思ったので最大値を1にした。最低値や平均を1にしてもいいと思う。これは周りのプレイヤーの統計が無いと決められないから仮定の値だ。

 

 これらの数字を元に計算する。すると以下の表が出てくる(右側の3bet以降はこれから解説します。)。

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 unraised potではUTG(13.3%)とSB(40.0%)と大きな参加レンジの開きがある事がわかる。

Poker Range | Poker Hand Range Calculator を用いて視覚化するとこんな感じになる。ありがとう他人のツール。僕は作れなかった。教えを乞いたい。

 

 3bet、4betに関しては考え方はシンプルだ。自分のbetに対して3betしてくるという事は相手は自分のレンジより高い、レンジの中の上位50%には入ってくるだろうという事。これにcallするには相手と同じくらいのレンジがあればいい、つまり自分のレンジの半分の値。そして、仮にcallして自分がin position(IP)になる場合、手の強さに加えて情報の優位性も扱えるので3bet-call rangeに1.2倍する。out of position(OOP)になる場合は相手に情報の優位性があるのでレンジを1.2で割る。

 4betするには相手の3bet range(自分のレンジの上位50%)のさらに半分(つまり上位25%)に入ればいい。また、5nlにおいて4betにcallするのは実質的にAll-in受け入れに近いと考えた。よって相手は非常に狭い手でしか受けてこないだろうと考えるとここにブラフのチャンスがあると考えたので1.2倍した。これが原因で4betが結構広めになっている。まあやりながら考えよう。

 それぞれのポジションにおけるレンジは別紙にあげます。長くなったんで。

収支報告(4ヶ月目、〜4/30)

 収支報告はやはり月末にした方がキリがいいと思ったので月末までのデータで行います。

 BRは$59.56という事で、今月も先月に引き続きマイナス(-$6.12)になってしまいました。新入社員になって研修や配属でバタバタしており、空き時間に無理やりポーカーやって勝ちを急いで少し負けた、といった感じです。

 正直、良くない。先月は心のせいにできたけど、連続で負けるというのは最早ミスではなく選択だと自分は思っているので、何かを変えねばならないと思います。今までの全体収支がプラスのうちに変えないとメンタルの調整はどんどん難しくなるし。

 という事で、数字を使って基準プレーを作る事にしました。これは「テーブル、相手の情報がない時」、「テキトーなプレーでは勝てない時(今みたいな)」、「何も考えずにやりたい時」などに行うプレーの事です。これを一ヶ月くらいかけて作っていこうと思います。

 プレフロップ戦略についてはもう考えてあるのですぐにご報告できると思います。ポストフロップは場合分けの数が多すぎるのでどうしよう、といったところです。excelとかpythonで何か面白いもの作れたらいいなー、って感じです。

 勝ちたい。何より勝ちたい、けどテキトーにやって勝ちたくない。これが自分のモチベーションです、FXはテキトーにやってテキトーにちょっとだけ勝ってしまってつまらなくなりました。ポーカーはそうではないといいです。

 あと、ソフトウェアの導入を近い将来に考えています。数理的戦略を組み立てるのには2種類の数字が必要です。

①ゲームのルールにより決定される数字

(フロップフラッシュ形成の確率、ランダムハンドに対する勝率のランキングなど)

②相手の戦略に関する数字

(5nlキャッシュにおける相手のプリフロレンジ、フォールド率など)

 

 このうち②は計算では求めようがなく、統計をとっていくしかないので、ソフトウェアやネット上の情報を用いて戦略を改良していこうと考えています。あと、自分が戦略を正しく実行できているのか、戦略に穴は無いかも評価したいですし。

収支報告(3ヶ月目、~4/12)

  社会人生活が始まってしまってあんまポーカー触れてないです。3月の旅行から帰ってきてその後オンラインで大敗したのも原因かもしれません笑笑

  BRは$65.68まで下がり、今月は結局-$24程になってしまいました。

  3ヶ月目にしてマイナスが来てしまいましたね。反省は前に書いた通り。ここ最近は研修中にオッズ計算とかして頭鍛えてます。実戦できるのがもちろん一番いいんですが。

  研修に勉強でなかなか手が空きません。あんま読んだこと無かった日経とやらを読まされてます。

収支報告(大敗、3/26、27)

  キャッシュで打ってたら何度も何度も打ちのめされてBRが$56まで減ってしまいました。

  先月の勝ち丸々なくなりました笑笑

  リバーで捲られるの辛すぎる、何度味わったことか。2回ベットさせといてそりゃ無いよ笑笑

フラッシュ、ガットショット、Kトップペアに対するA。

 

反省

①リバーでまくられたっぽい時のコール

  いくら打ち込んでもついてくるフラッシュドローっぽいやつに対し、リバーでまくられた時もコールしてしまう。ホントにこいつただのフラッシュドローでついてきてん?バカじゃね?っていうのを確認したい一心で。これブラフはほっといて降りたほうがいいな。

 

②TPTKに対する過信

  AQでQトップヒットとかだと過心してKKにたいし負ける。これもう昨日今日で7回くらいあったわ。フロップドライでフロップとターン両方ポットベットされたらオーバーペアを考える。レイズに対してこちらコールならなおさら。

  おそらくブラインドからのプリフロレイズに簡単にコールしすぎ。もっとタイトに。

 

感想

  ビビる事は無い。いつだって止めれる。楽しいからやってる、勉強してる。もっと勉強してもっと冷たく打てるようになれる。

  始める前に温度を下げるイメージしようかな。サウナに置いてある水風呂に浸かるイメージ。あの体が引き締まる感じ好きなんだよね、なんならサウナより好き。まあいいか

 

余談

  多面打ち始めました。忙しいからクソ手で参加しちゃうっていうのを防げて良い。まあ熱くなるの加速する感あるから気をつけて。水風呂な。

ライブポーカーで小敗@マカオ

  ライブポーカーに参加しようと思い、マカオに行ってきました。5000hkdチップを握りしめ、Wynn palace の25/50卓に座って二晩打ちました。結果は-1560hkd。二万円ですね泣。上下しながらゆっくりと消費されていった。二日目終わった時は半分くらいかと思ってたが案外残っていた。

  ライブポーカーは初めてで、ルールの面でいろいろ困惑しました。

①ポット、スタックがどれくらいかわかんねぇ

  チップを数えられなきゃ量が全くわからないので時間がかかったり計算が不正確になりました。これは経験値。日本のお遊びとか韓国の安いとこ行って練習しよう。

②レイズの仕方

  レイズ時にチップの出し方がまずかった(一回で押し出さず数回に分けたように見えた?)らしくディーラーにチップ投げ返されて動揺しました。なんか優しい西洋人が英語で教えてくれたので良かったですが。

③ディーラーが中国語

  中国人多いからってずるいだろ!

③皆顔怖え

 怖え。以上

 

オンラインの5nlとの差異

①レートが高い

  当然ですがレートが無茶高い。約140倍。若干緊張したけど、ゲーム脳なんでそこはあんまり気になんなかったかな。それよりも上みたいなルールがわかんないせいで動揺したほうが大きかった。

②リンプが多い

  どういう意図なのかわかりませんが(皆ベットが怖いのか?)リンプ参加が多い。オンラインなら間髪入れずにスクイーズが入るところも案外そのままフロップにいったりする。

③ブラフはほぼ無い

  特にクソ手でのピュアブラフなんて僕の卓には無かったです。皆リバーではショウダウンしたいあまりに大きなレイズにもコールしちゃうんですけど、大きなレイズは大体モンスターハンドです。

  ブラフで降ろす人はおらず、手の強さを比べましょうというゲームでした。オンラインよりショウダウン率高めでしたね。

 

  マカオは上級者向けと聞いてたのですっからかんになるまで調べようと思ったんですが案外残ってびっくりでした。

  出費はやばいので日本とか韓国で修行してからまた行きたいな。カジノだらけの華やかな街だった。でもバニーガールいなくて残念だったな。

収支報告(2ヶ月目、2/9〜3/120)

  オンラインポーカーを始めて2ヶ月が経ちました。2月の後半からは戦場をfifty50から5nlの6-maxリングゲームへと変えて遊んでました。3月からはほとんど海外旅行に行っててあまり触れませんでした。遊びたくなって入ったら通信遅くてティルト管理がうまくいかなかったり、回線が切れていい手をフォールドしたりして$8くらい落としてしまいました。反省。万全でなければやらない。

  BRは現在$ 89.88で今期の収支は+$ 43.05でした。いやー、良かった。きちんとKK 対 AAや下セット対上セット、対ハイフラッシュなど精神に来る負けを経験しつつ、BRを大きく増やす事ができて良かったです。リングゲーム楽しいです、ポストフロップがあって。

  ディープスタックで戦うのは死の感覚が遠く、考えるのが楽です。これ向いてるかも(n度目)笑。僕は初めてやることはなんでも少しの間上手くいく傾向があるのでこれからの動向に注目です。一度負けが混む時期があって$ 61まで落ちたんですが、コツコツと戻せたのは成長なのか単に運なのか。

 

気にしてること

①無駄なベットをしない

  マージナルハンドでベットすると、強い手に当たった時大きく持ってかれるかつ相手にブラフのチャンスを与えることになるのでターン以後は大人しくコールに留める事を意識しだしました。

 

②無駄なブラフはしない

  ローペアやドローがあれば付いてくる人が多いので、ドライボードかつハイカードが一枚のみなど相手が付いてき辛い時にCBを多めに打ち、ウェットなら相手を選んで打つ。とりあえずフロップはコールするような人もいるので相手によってはダブルバレルを打つもしくは全く打たない。

 

  ①と②により無駄な出費を抑える。

  ①は特に出費を抑えるのに加えて相手のブラフを誘って弱ハンドから搾り取る意味もある。

 

③ターンにおけるブラフ

  使ってるブラフは2種類。CBとターンレイズ。ターンレイズはポストフロップでアグレッシブな相手に対してウェットボードで使用する。

  例えばモノトーンボードで相手のCBをコールし、相手のターンベットに対してレイズした時、フラッシュ以外の全ての手は付いてくることがほぼ出来ない。TPTKだろうと、ツーペアだろうとセットだろうとフラッシュが見え見えのボードでレイズしてきた(ベットではないのがポイントだと思っている)相手に対して付いて行けるのは余程リーディングが得意なプレイヤーかアホかである。ほとんどのプレイヤーはこの中間にいて、モノトーンボードでは相手がフラッシュでない事を確認するためにベットしている。それならフラッシュであると主張してやればいい、君はバカではない、TPTKがあったってフラッシュが相手なら簡単に捨てられるほど優秀なのだと安心させてやればいい。コールされたらこのポットは諦めます。こんなクソブラフかますなんて疲れてる証拠です、一休みのいい機会でしょう。

  ストレートではあまりしない。ストレートはフラッシュに対して信じられ辛い。だからこそ作った時大きなポットを取れる可能性があるのだけれど。ヘッズアップでタイトな相手がオリジナルレイザー、ボードに低い数字が4枚(3456みたいな)の時くらいはやってもいいかもしれない。付いてこれない確証が大事。

  最近少しづつブラフの使い所がわかってきた。5nlで勝つためにはブラフはおそらく必要な技術ではないのだけれど、親しんでおく必要があると思うので自分を試す意味で時々使っている。

 小さい勝負においてリバーでのポットベットを用いることがある。フロップターンとどちらも静かに動いた後、ポットベットを行う。これはマジでブラフっぽい。でもキャッチするにはオッズが足りない。次は殺してやると思われる。で、マジ手でもこれをやる、フロップとターンでも少しずつポットを広げてからリバーのポットベット。これでブラフキャッチのつもりでコールしてくる人がいるのでなかなか良い。マジ手のこの動きはOOPではやらず、IPのみ。OOPなら相手のブラフを待つ。

 

④ブラインドにおけるリスチール

  レイトポジションからの3bbオープンに一定の確率でブラインドから反抗する。だいたい相手のベット額の3.5〜4倍に。リングに参加した直後を極度にタイトにしておき、ブラインドも基本手放す、ボタンも手放すようにしておけば後々リスチールが効くようになる。自分がブラインド何回か手放せば自分のスチールに信用度が出るし、自分がブラインドにいる時にボタンやCOが弱い手でもスチールをかけにきやすくなる。自分のイメージが固まったと思ってから一定の確率でリスチールに行くようにしています、いい手があればなお安心ですがコールされたらほとんど負けのつもりでいるので本当にいい手以外はあまり関係ないです。

 スチールより利率高い気がする。5nlはとりあえず参加したい、でも大きなリスクは負いたくない人が多い。プレフロレイズされたらその時点で10BBかかっていて、これは自分のスタックの10%に相当します。多くの人は自分のクズ手に3BBかける余裕はあるけど、10BBの勝負をクズ手で受ける度胸はない、と思います。

 

今後の展開

①IPでのプレフロレイズ

 正直使い方がわからない。AKで自分IPなら僕コールしてしまうんだが、だってフロップ見るまででかいポットにしたくないやん。AA、KK以外で使う人いるの?いないんだとしたらブラフに使える。他人のデータが足りないのでまだ判断が下せない。自分でこういうデータ集めるべきなんだろうか。露骨にコストだから微妙なんだよな。

 

②多面展開

 未だスマホタブレットが主戦場なので出来ない。パソコン触れる機会があんまなかった、言い訳。

 

③HUD

 この前は強がったがHUD欲しい笑。相手の分析もだけど、自分の過去履歴管理が今はめちゃくちゃ雑。自分のスタイルとプレイレンジの管理しっかりしたい、けど全部メモはしたくない、よってHUD欲しい。でも買いたい本もゲームもあるし家賃も旅行費もバカにならないのだ。くそーどうしよう。