雨上がりの放物線

究極の三日坊主が居場所を見つけるまでの物語

収支報告(5ヶ月目、〜6/1)、プレフロ戦略反省

 先月作成したプレフロ戦略を1ヶ月試してみました。負けました。シンプルに。現在$39.18です笑。笑えないわ。-$20.38。今までで一番負け方がハッキリしてたという点では前進。

 この戦略の良かった点はインポジションからの3betを増やしたこと、そしてCBの有無をレンジで考える癖がついた点です。勝率の高い手というのはやはりフロップより後で稼ぐ手とは全く異なる事がわかりました。

 「小さく勝って大きく負ける」これをひたすら繰り返した一ヶ月でした。原因を考察していこうと思います。

 

①タイトすぎる

 周りの連中に比べて明らかにタイトでした。そしてタイトゆえに読まれやすい。ボードにAが出たら降りればいいという簡単な対処で僕を相手にできる。

②勝つポットが小さい

 自分はトップペアでこつこつ勝っていくスタイルなので当然ですが、フロップで勝負が大体決まるためポットはそれ以上大きくなることはない。唯一大きく勝てる方法は相手のブラフをキャッチすることぐらいですかね。これも相応のリスクが伴うので効率のいい勝ち方とは言えません。

③負けるポットが大きい

 トップペアが負けるタイミングというのは相手がツーペア、トリップ、ストレート、フラッシュの時、つまり出現する可能性の低い手の時です。やつらのリバーベットに対して自分はある程度はコールせねばなりません。なぜならそれが唯一大きなポットを稼ぐチャンスだし、相手がそれを持っている確率は低いからです。これで何度削られたことか。正直ツーペア対トリップスはしょうがないと思うが、トップペアでこいつらに挑みたくはない。

 

これらの更に奥にある背景は一つです。全く単純なのですがなぜ気づかなかったのだろう。

 勝率のみで収益は決まらない、という点です。

当然です。収益期待値とは勝率×ポットの大きさで決まるからです。正確には

 EVhand = (Pwin × Potwin) - (Plose × Potlose)

となります。

ここで

EVhand : あるハンドの期待収益。

Pwin,lose : あるハンドの勝率、敗北率。当然足すと1になる。

Potwin, lose : 勝った時、負けた時のポットの大きさ。損益を表す。

 

自分の先月の戦略は勝率のみに注目し、これが高い時のみ戦闘を行うというものでした。しかし、問題はPotwin, loseの関係にありました。トップペアというのは負ける時のポットの大きさが勝つ時のそれに比べて非常に大きいハンドだったのです。よって、勝率は良くても長期的に見て大負けするという結果になったのです。この比率をどう考えるのか、一つは「予想の出来なさ」だと思います。例えばセット。これは最強です。ほとんど相手の頭に現れる事がない。同じく確率の低いフラッシュよりも見えづらいのでセットはPotwin, loseの比率が最強だと思ってます。

 

これからの予定としては、まあレンジの改良ですよね。具体的にはハンドを2種類に分けます。

①トップペアでフロップ以前で終わらせる、虎ハンド

②ほとんどフロップで降りるけど、ターン以後で相手を殺す、蛇ハンド

名前はなんとなくです。2つのハンドの比率を調整することで相手に読まれなくするのが重要なんだと思います。こんな単純な事、絶対本に載ってるんですけどね。損してみたいとわからないのか。

てか、蛇ハンドのみで一ヶ月やってみようかな。いいポジションでのみ安くフロップ見て逃げる戦略みたいな。

あと、もう一つ気になるのは、フロップ以降の攻め方。虎ハンドにはファストプレイ以外存在しないのであまり気にしませんでしたが、蛇ハンド使うなら釣り方とか、相手のターンベットを防ぐ方法みたいなのいろいろ必要そうですね。

6-maxでは虎ハンドのが強いと思ってたんですけど、今回思い知らされました。虎ハンドについては先月いろいろ書いたので(不完全ではありますが活用法はそれほどミスってない)今月は蛇ハンドについていろいろ書こうと思います。

負けたけど少し楽しいという気持ちは危険です。金の浪費を招きますからね。