競馬の科学① オッズ戦略
友人で競馬をやっている人がいます。僕はいつも競馬は2割くらい手数料で持っていかれるからやめておけと言っているんですが、万に一つ、本当に儲かる可能性を捨てている可能性もあるので、データを見てみようと思いました。
なお、データは下記リンク先から拝借いたしました。ありがとうございます。
Rと競馬データで学ぶ統計学 第1回 データソースとしての競馬の魅力 - どこかWiki
今回、自分が試したのは「オッズ戦略」です。自分は、全く馬のことはわからないし、全馬のことを調べるつもりはさらさらないので、「決まった人気順の馬(例えば3版人気)の単勝にひたすら賭ける戦略」を指します。競馬予想の参加者の形成するオッズと、実際の人気順ごとの勝率に乖離があれば、そこが僕の収益になる戦略です。
一応、事前予想としては、「オッズは1番人気と、大穴に集中しているため、例えば4、5番人気とかの馬は実際の勝率に比べてオッズが高いのでは」と予想しました。
リンク先の記事から中央競馬のデータをダウンロードし、Excelで分析します。使うのは、「着順」「オッズ」「人気」のみです。なお、使用するレースデータは馬が16頭以上参加するレースのみとしました。5頭とかのレースも一緒にするとあまりに条件が違うデータが入り、適用できなくなるので。よって、この戦略を使用する場合も、16頭以上が走るレース限定となります。
以下が結果です。
人気 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
勝率 | 31.9% | 18.4% | 12.7% | 9.6% | 7.2% | 5.6% | 4.1% | 3.1% | 2.3% |
単勝オッズ | 2.5 | 4.3 | 6.2 | 8.4 | 11.1 | 14.7 | 19.9 | 26.0 | 31.5 |
オッズ相当確率 | 41% | 23% | 16% | 12% | 9% | 7% | 5% | 4% | 3% |
期待収益率 | -22% | -21% | -21% | -19% | -20% | -18% | -17% | -21% | -28% |
人気 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
勝率 | 1.6% | 1.4% | 0.9% | 0.6% | 0.3% | 0.3% | 0.1% | 0.0% | 0.0% |
単勝オッズ | 42.7 | 54.3 | 73.2 | 80.3 | 114.6 | 151.6 | 236.0 | 288.6 | |
オッズ相当確率 | 2% | 2% | 1% | 1% | 1% | 1% | 0% | 0% | 0% |
期待収益率 | -32% | -23% | -36% | -55% | -70% | -62% | -83% | -98% | -100% |
結局、どの人気順の馬に賭けても正の収益率を得ることはできない事がわかりました。少し、言い訳させていただくと、4〜8番目は期待収益率が他と比べて少し高いですよね、事前考察の通り。それでも大きく損してますが。よって、儲けるには、個別のレースを見ていく必要が有る、ということです。もしかしたら、雨の日に限定して賭けてみたりしたら少しは良いデータが取れるかもしれません。
とりあえず、馬にもレースにも興味ないので、競馬をする気はありません。