雨上がりの放物線

究極の三日坊主が居場所を見つけるまでの物語

$1.5, NL, Sit and Go, 6-max, turbo Strategy②

トーナメント前半、フロップ、対多数(ヘッズアップでない)

 

 この章ではアンティの小さくそこまで必死さの少ないステージにおける、フロップの戦略について書いていこうと思います。

 フロップ以降は相手のカードを予想して綱渡りする必要が出てくるので初心者の僕には非常に難しかったです。最初の日は怖くてペアができたらすぐにオーバーベットするあまり読まれ、ポットが小さいうちに逃げられたり、ビッグペアやスリーカードにかられたりしてました。

 そして、それを矯正してある程度のスロープレイが出来、相手のハンドレンジを想定する事が出来るようになったのは良いものの、それが過ぎてリバーで捲られたりが多くなって損失に繋がってしまいました。

  テーマは「情報は冷静に分析、ベットはビビらず十分量を」です。稼いだ利益が一気に消え失せた1/17~18では相手のハンドレンジ予想してそれが正しいのか確かめるためにベットは必要額の60 %くらいしか打ててませんでした。それでドロー連中がついてきてしまい、結果ひかれてリバーで大きいベットされて窮地におちいるor小さなポットを獲得、という場面がいくつもありました。きちんとベットは大胆に行く。

 

 基本的にピュアブラフは打たない。ペア以上の役ができている(ミドル以上が望ましい)、ドローがある、他の二人が異常にタイトなプレイヤーでかつ盤面が低い方に寄っている、などのなんらかの材料がないとベットしないようにしています。

 オンラインのプレイヤーは下ろすのに非常に労力が要ります。ボトムペアがあればリバーまで見に行くのが筋だと考えている人も多い印象。トップペアがある場合はきちんと「ボトムペアもミドルペアもオレには勝てない!」と主張しましょう。

 よって素直にプレイすることが吉と考えます。

 

何もない

 逃げます。何をしても無駄です。ブラフは本物の手にキャッチされる可能性が高いです。何もせず、ベットがあればおります。まだポットは小さいので損失は限られています。

 

 

トップペア(ツーペア)が出来ている

 良いキッカーもあれば文句なしです。もちろんポットを増やしましょう。

①盤面がちらばっている

 相手がついて来れるペースでポットを増やします。ポットの50 ~ 70%をベット。先にレイズがあった場合はコールでもリレイズでも可。相手もペアが出来ている可能性が高いです。リレイズについてくるかで相手の情報を収集した方がいいかもしれません。

 

(a)リリレイズされた

もしかしたらビッグポケットペア持ちか、スリーカードが出来ているのかもしれません。ビッグポケットペア持ちならプレフロップでレイズ、もしくはリレイズを起こしているかで少しは判断できるかもしれません。スリーカードを僕が持っていたらかなりの余裕があるのでターンとリバーでも攻撃してもらえるようにジャストコールに止めますね。よって、自分と同じくトップペア持ちで高いキッカーを持っているor僕の手札をミドルペアか何かだと思っている、早めに勝負をつけたいビッグポケットペアである可能性が高い。プレフロップでの動きを思い出して判断しましょう。最低でも大きなキッカーが必要だと思われ。

 

 (b)コールされた

 トップペア同士の可能性がある。ツーペア以上なら積極的に打っていく。キッカーが弱い場合は慎重に。ただ相手も同じ思考の可能性。ターンでポットの50~70%を打ちもう一度試す事で相手の力量を計ります。このコストは必要な気がします。ミドル~ボトムペア持ちでもついてくる可能性があります。こいつらは人によっては最後までついてきます。ただし、この域の場合リレイズはほぼ出来ないでしょう。実はトップペア、となっても損失は限られています。

 前述のようにスリーカードの可能性もあります。スリーカードを僕がフロップで揃えたなら、アグレッサー相手にはフロップ、ターンでジャストコールに留め、リバーでリレイズします。

 

(c)フォールドされた

 ミドルペア以下持ちでしょう。もしくはドロー狙いの手か、ブラフだったか。なんにせよポットを手に入れる事ができます。

 

②盤面がよっている

 ストレートやフラッシュドローが見える場合、死んでもついて来て欲しくないのでオッズに合わなくさせるベットをしましょう。ポットの120%くらいで。

フラッシュなら9outsで36 %。ストレートなら多くて8outsで32%。オッズをそれに合わなくさせればいいので、ポットの100%が大体境界になると思います。

 ついて来たら相手の可能性はトップペアかツーペア、スリーカード、盤面によってはストレートフラッシュドロー。いずれにせよ、厳しい相手です。

 ターンでもう一度試すかは手札次第です。損失を覚悟した方がいいかもしれません。

 

 

スリーカードがある

①盤面がちらばっている

(a)ポジションがない

 皆に逃げて欲しくないのでcheckでもかまいませんし、小さなベットでもいいです。ただ、この釣りベットは使う場面が少ないとバレます。相手の予想としては、「尋常じゃなく弱くて皆に降りてもらえるか試すだけ試して逃げるorものすごく強くてついてきて欲しい」の二つに別れ、いずれにせよポットを大きくすることは叶わなくなります。

 盤面にAやKがあり、かつタイトな人が参加してる場合は彼がトップペアを持っている可能性が高いので彼についてきてもらいましょう。

 

(b)ポジションがある

 自分以外にレイザーがいるならコール、ターンでもコール。リバーでリレイズします。フロップでリレイズした場合、相手がトップペアでない限り逃げてしまう可能性が高いのでジャストコールし、お金が降ってくるのを待ちます。

 

②盤面がよっている

 トップペアと同様の動き、オーバーベットでついてきたらトップペアかツーペア、ストレートフラッシュドローの可能性が高い。ストレートフラッシュが見える盤面ならポットは大きくしすぎない。他なら勝っている可能性が高いのでレイズ又はリレイズしましょう。盤面が危険な場合は最後にどんな手になるか不明なので早めに勝負をつける。

 

 

ストレートorフラッシュドローがある

 プレフロップの章で書いたように、大器晩成型ポジションある場合が多いはずです。

 ポジションなければチェック。相手にリレイズされるとオッズ的についていけなくなる。もしくは絞り取られる。

 

 ポジションあればポットの50 ~ 70 %ベットしてもいいでしょう。ただし、悪い奴がいた場合、これによってドロー待ちだと見破られ、大きなリレイズをされる場合があります。こういう時はどうするか。まだ自分の中でもはっきりしないです。3人以上参加してる時はブラフの効果は薄いと考えているので、僕は潔く降ります。ただし、もしかしたらブラフなのかもしれません。

 よって最近はポジションある時もチェックし、誰かの通常ベットにコールするだけになっているかもしれません。

 

反省:現状の僕の戦略では、ドロー待ちの小さなベットに対して大きなリレイズが来た場合ほぼ降りるようになっています。ここは直さねば。

 

ストレートorフラッシュが出来た

 盤面が散らばった状態でスリーカードが出来ているのとほぼ同じ動きです。ポジションがなければチェックor状況に合わせ通常額ベット。ポジションがあればややパッシブにフロップとターンを過ごし、リバーでややアグレッシブに。ストレートは下端だった場合気をつけてください、All-inとかしてくるようなら逃げても良い。

 あと、ストレート時はフラッシュの存在に気をつける。自分のセットが出来たからといって油断して持って行かれること多いです。フラッシュドローの匂いがするならややアグレッシブに行って降ろしましょう。

 小さいスーテッドコネクタでエントリーしてる時、フラッシュでガン攻めしていいのか。これは難しい。フロップ、ターンはアグレッシブに行き、ビクともしないようなら逃げてもいいかも。ここは場面による判断で。

 

 

全体反省

 こういう戦略の明文化はメリットもデメリットもある。

メリット:試合において状況判断の核が出来、プレーの最低レベルが上がる。

デメリット:ポーカーは不完全情報ゲームなので、自分の戦略は相手の戦略次第で千変万化すべき、こういう画一的なルールは高いレートでは身を滅ぼす。

 まだ初めて10日程度ですのできちんとメリットデメリット考えながら文章作っていきましょう。このステップは自分には必要だと思います。

 

 次は、フロップでヘッズアップになった時の戦い方について書きたいです。対多数、ターン以後も書きたいんですが、正直難しい。ここから先は非常に精度の高い論理的な情報収集力が求められ、それに加えて相手の出す情報が本物かどうかも考えなければならなくなるので、苦手です。